ブラジル人の平均年金受給期間は21年に増加

ブラジル応用経済研究所(IPEA)の年金受給期間調査によると、男性の年金積立納入期間による年金受給者の平均年金受給期間は、15年前の14.7年間から現在は20.9年間に増加している。

また女性の年金納入期間による年金受給者の平均年金受給期間は、15年前の15.2年間から21.2年間に増加しており、高齢化に伴って過去15年間で男女ともに1/4増加している。

男性の年金積立納入期間による年金受給資格を得る最低納入期間は35年間、女性は30年間であり、労働手帳に記載される正規雇用者が対象になっているために、一般的に教育レベルの高い労働者が対象となっている。

2019年の社会保障院(INSS)の年金・恩給や傷害保険などによる赤字は、2,180億レアルが予想されており、ジャイール・ボウソナロ新政権による早急な年金改革着手が不可欠となっている。

男性の年金納入期間による平均年金受給年齢は55.6歳、女性は52.8歳となっている。また男性の平均年金受給期間は24年間、女性は31年間であり、今後益々の高齢化で、男女ともに平均年金受給期間が増加する。

社会保障院(INSS)の統計によると、2017年度の80歳以上の年金・恩給受給者は、360万人と2010年の270万人を34%増加してブラジル人の平均寿命の大幅増加が顕著となっている。(2018年12月20日付けエスタード紙)

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