4月の平板鋼販売は37.6%下落(2020年5月19日付けヴァロール紙)

ブラジル鉄鋼卸売業者協会(Inda)の発表によると、2020年4月のブラジル国内の平板鋼販売は前年同月比37.6%減少の16万5、900トンに留まって、10万トン以上の大幅減少を記録している。

新型コロナウイルスのパンデミック拡大の影響で、自動車部品業界や自動車メーカー、機械・設備業界が工場の稼働を停止したため、大口需要家からの受注も途絶えている。

大口需要家の中では土木建築業界と白物家電業界などからの受注はあるものの、受注量は縮小している。ブラジル鉄鋼協会(IABr)のマルコ・ポーロ・デ・メーロ理事長は、「深刻かつ前代未聞の需要危機に直面している」と説明。同理事長によると国内の製鉄所の設備稼働率は、年初はで60%以上であったが、4月末は40%前後まで減少。ウジミナス社、ゲルダウ社並びにアルセロール・ミタル社は一部の高炉の稼働停止を余儀なくされている。

ブラジル鉄鋼卸売業者の今年4月の平板鋼の在庫は前月比7.0%増加の86万100トンと営業日数換算では5.2カ月間の過剰在庫と平常在庫の3か月間を大幅に上回っている。

今年4月の平板鋼の輸入は前年同月比37.9%減少の5万6,540トン、今年初め4か月間の平板鋼輸入は前年同期比27.9%減少の28万6,140トンに留まっている。

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