2018年のポウパンサ預金残高は2013年以降で最高

昨日の中銀の発表によると、2018年のポウパンサ預金の預金額が引出額を382億6,000万レアル上回り、2013年以降の預金残高が過去5年間で最高に達している。

ブラジル国内経済がリセッションサイクルに突入する前の2013年のポウパンサ預金の預金残高は710億レアルを記録したにも拘らず、2014年以降の経済リセッション期間は大幅に落ち込んでいた。

2018年のGDP伸び率予想は1.3%増加に留まると予想されているが、緩やかな景気回復に伴って、低所得者層を中心に管理手数料がかからないポウパンサに預金する傾向となている。

しかし伝統的に年初2カ月間のポウパンサ預金は、都市不動産所有税(IPTU )並びに自動車所有税(IPVA)の支払い開始、子供の学用品購入出費などで引出残高が預金残高を上回る傾向となっている。

昨年のポウパンサ預金の預金総額は2兆2530億レアル、引出総額は2兆2,140億レアル、差額残高は382億6,000万レアル、貯金残高は7972億8,100万レアル、利払い総額は344億1,700万レアルを記録している。

2014年のGDP伸び率は下半期からの経済リセッションサイクル入りの影響で僅かに0.5%増加、ポウパンサ預金の差額残高は240億レアルに留まったが、2015年は経済リセッションの影響でGDP伸び率はマイナス3.5%と大幅に落ち込み、高失業率並びに実質賃金の目減りの影響で、ポウパンサ預金の差額残高はマイナス536億レアルに達していた。(2019年1月8日付けエスタード紙)

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