昨年11月の小売販売は2000年以降では最高記録

ブラジル地理統計院(IBGE)の月間小売調査(PMC)によると、2018年11月末の米国の感謝祭(11月の第4木曜日)の翌日金曜日に当たるブラックフライディー商戦が牽引した自動車並びに建材を含まない一般小売販売は、前月比2.9%増加を記録、11月の月間小売販売としては2000年以降で最高の販売増加率を記録している。

しかし昨年11月のブラックフライディー商戦が牽引した小売販売の反動で、昨年12月の小売販売は、クリスマス商戦があるにも関わらず、前月比を下回ると予想されている。

Valor Data社による29金融機関の調査では、昨年11月の小売販売は前月比2.3%増加予想に対して2.9%増加、自動車や建材部門を含む広範囲小売販売は、0.8%増加予想に対して1.5%増加していた。

MCMConsultores社では、昨年12月の一般小売販売は前月比マイナス0.2%を予想、またサンタンデール銀行では、昨年12月の一般小売販売は一般消費者の景況感改善並びにクレジット部門拡大が牽引して前月比0.3%増加を予想している。

2017年の一般小売販売は前年比2.1%増加、2018年は2.5%増加を予想、2013年の4.3%増加以降では最高の小売販売を記録して、経済リセッションからの明確な回復基調と見込まれている。

Tendencias Consultoria社エコノミストのイサベル・タヴァーレス氏は、2019年の一般小売販売は平均失業率の10.5%までの減少に反比例して、前年比3.5%増加を予想している。

2018年11月の一般小売販売は前月比2.9%増加、広範囲小売販売は1.5%増加、前記同様に前年同月比4.4%増加、5.8%増加、今年初め11カ月間では2.5%増加、5.4%増加、11月の過去12カ月間では2.6%増加、5.5%増加している。

また昨年11月のセクター別の一般小売販売では、燃料・潤滑油セクター販売は前月比0.1%増加、前年同期比マイナス3.3%、今年初め11カ月間ではマイナス5.4%、11月の過去12カ月間ではマイナス5.6%を記録している。

前記同様にハイパー・スーパーマーケット・食品・飲料・嗜好品セクターは1.7%増加、3.1%増加、4.0%増加、4.2%増加、繊維・衣料・履物セクターは1.7%増加、4.8%増加、マイナス1.6%、マイナス0.3%、家具・家電セクターは5.0%増加、1.6%増加、マイナス0.8%、0.1%増加。

医薬品・香水・医療機器セクターは2.8%増加、7.8%増加、5.7%増加、5.9%増加、書籍類・印刷物・製本セクターはマイナス1.9%、マイナス32.4%、マイナス13.6%、マイナス13.1%、情報機器・事務機器・通信機器セクターはマイナス0.2%、3.5%増加、0.4%増加、マイナス1.7%、日用雑貨・装身具類セクターは6.9%増加、16.9%増加、8.4%増加、7.3%増加となっている。

広範囲小売販売は1.5%増加、5.8%増加、5.4%増加、5.5%増加、そのうち四輪・二輪・パーツセクターはマイナス2.2%、12.8%増加、15.9%増加、15.1%増加、建材セクターはマイナス0.7%、1.4%増加、3.9%増加、4.3%増加を記録している。(2019年1月16日付けヴァロール/ブラジル地理統計院(IBGE)サイトから抜粋)

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