ジャイール・ボルソナロ新政権は、選挙公約の一つである公立銀行のデスクロジャーとしてブラックボックス開示のトップとして、昨日社会経済開発銀行(BNDES)のクレジットトップ企業50社を公表した。
第2次ジウマ(PT・労働者党)政権で財相を務めたジョアキン・レヴィ氏は、今年1月のボウソナロ新政権発足で社会経済開発銀行(BNDES)総裁に就任している。
経済危機の最中の2015年12月17日にレヴィ氏は財務相事実上の辞意を表明、翌日にはジウマ大統領がバルボーザ企画相を後任に指名するという、異例の退任劇を演じたジョアキン・レヴィ元財務相は世界銀行財務理事に就任していた。
2004年~2018年までの社会経済開発銀行(BNDES)のクレジット総額トップは、ペトロブラス石油公社向けクレジットで624億2,900万レアル、これにはBNDES銀行の248億レアルに相当する持株も含まれている。またペトロブラス石油公社グループ企業全体では910億5,100万レアルに達している。
ペトロブラス石油公社に次いでエンブラエル社は493億7,700万レアル、ベロ・モンテ水力発電所コンソーシアム構成のNorte Energia社は253億8,800万レアル、Vale社は224億8,900万レアル、ラヴァ・ジャット汚職問題に関連している建設大手オデブレヒト社は181億3,300万レアルで5位となっている。
6位にはサンパウロ州政府の144億8,400万レアル、ペトロブラス傘下のガスパイプラインTAG社は133億200万レアル、TIM社は121億4,200万レアル、Telefonica社は102億6,500万レアル、Fiat Chrysler社は100億2,800万レアルとなっている。(2019年1月19日付けエスタード紙)