ジャイール・ボルソナロ新政権による年金・恩給改革を筆頭とした構造改革の実施などの新政権への期待など過去数年間の停滞ムードを払拭する新政権のスタートを切っている。
ゼツリオ・ヴァルガス財団ブラジル経済研究所(Ibre-FGV)マクロ経済レポートによると、ブラジル国民の新政権への期待や継続する低金利やコントロールされているインフレ指数、パウロ・ゲーデス財務相の手腕に期待して、マクロ経済は上昇ムードの雰囲気を漂わせている。
ゼツリオ・ヴァルガス財団ブラジル経済研究所(Ibre-FGV)は、2018年のGDP伸び率は1.3%増加を予想、今年は2.3%増加を予想、内訳として農畜産部門のGDP伸び率は前記同様に0.8%、4.3%増加をそれぞれ予想している。
また前記同様に鉱工業部門0.5%増加、1.8%増加、サービス業部門は1.4%増加、2.2%増加、一般家庭の消費は1.4%増加、2.2%増加、公共支出は0.3%増加、0.1%増加、公共投資は4.3%増加、4.7%増加、輸出は5.2%増加、2.6%増加、輸入は10.3%増加、9.5%増加をそれぞれ予想している。
今年の政策誘導金利(Selic)は今年12月まで6.5%で推移すると予想、インフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA-15)は4.0%に留まると予想、昨年11月から12月の一般消費者の景況感指数(ICC)は93.8ポイント、製造業部門経営者の景況感指数(ICE )は93.8ポイントと2014年~2016年の経済リセッション以前の水準に達している。(2019年1月23日付けヴァロール紙)