2018年の名目対内債務残高はGDP比76.7%

中銀の発表によると、2018年の連邦政府(中央政府並びに地方政府)のインフレ指数を差引かない名目対内債務残高は、GDP比76.7%の5兆2,720億レアル前年のGDP比74.1%から2.0%以上増加して更に悪化した一方で、インフレ指数を差引いた実質対内債務残高はGDP比53.8%の3兆7,000億レアルであった。

2017年の連邦政府の名目対内債務残高はGDP比74.1%に相当する4兆8550億レアル、2016年はGDP比69.9%に相当する4兆3,780億レアル、昨年の連邦政府の財政プライマリー収支は1,083億レアルの赤字を計上したにも拘らず、赤字最大許容値の1,613億レアルを大幅に下回った。

また昨年の連邦政府の名目財政プライマリー収支はGDP比7.1%と前年のGDP比7.8%から減少、ピーク時の2015年のGDP比10.2%を大幅に下回っている。昨年12月の名目財政プライマリー収支は411億3,300万レアルの赤字を計上、そのうち中央政府の名目財政プライマリー収支赤字は327億5,500万レアル、地方政府は62億7,700万レアルの赤字を計上していた。

昨年の連邦政府の対内債務残高の利払い総額は、政策誘導金利(Selic)の低下に伴ってGDP比5.52%に相当する3,790億レアルまで低下、連邦公社を除いた中央政府の利払いはGDP比4.51%の3,103億レアル、地方政府はGDP比0.91%の629億レアル、公社の利払いはGDP比0.09%の60億レアルであった。

昨年の連邦政府の対内債務残高の利払い総額は、月間平均Selic金利が6.43%で推移したためにGDP比5.52%まで減少、2017年の月間平均Selic金利9.94%で推移したためにGDP比6.12%であった。

昨年の中銀による為替スワップ介入では、レアル通貨に対するドル高の為替の影響で150億レアルの赤字を計上、2017年はレアル通貨に対するドル安の為替の影響で70億レアルの黒字を計上していた。(2019年12月1日付けヴァロール紙)

 

https://camaradojapao.org.br/jp/?p=45572