今年初めての化学品部会(村松正美部会長)は、2019年2月5日午後3時から5時まで18人が参加して開催 、初めに2019年の化学品部会新組織として、松村正美部会長並びに青木宏文副部会長、田中慶太郎副部会長、羽田徹副部会長並びに2030年度までの輪番制を紹介した。
2月28日に開催される2019年上期の業種別部会長シンポジウムの「2018年の回顧と2019年の展望」では、参加者が昨年の自社の業績の回顧をそれぞれ発表、大型ブック店舗の規模縮小、老舗小売店閉鎖、レアル安の為替による利益減少、棉栽培面積増加、アルゼンチンの旱魃、安価な中国製農薬との競争深刻化、米中貿易摩擦による恩恵、中国環境規制問題による農薬不足、流通在庫の適正化、海外ニッチ市場開拓、天然原料高騰による利益減少、他州への輸入港湾変更による輸入コスト削減並びに税制メリットなどが挙げられた。
2019年の展望では、公官庁向け電話―サービス、新製品投入、依然として継続する移転価格税制問題、ジェネリック製品との競合、降雨不足による作物被害懸念、中国製ジェネリック製品の供給不足、作付面積拡大、健康志向ニーズ増加、大手メーカー合併の影響、周辺諸国への新規販路開拓などが話題となった。
副題「成長への期待、変化への対応」では、新政権の年金改革や税制簡素化への期待、許認可審査期間の短縮期待、新政権によるMAPA ANVISA IBAMAによる登録認可プロセスの簡素化、PIS/COFINSの早期還付、法案PL6299号/2002の早期成立、税制変更(Bloco-K eSocial Reinf)などが話題となった。
参加者は村松副部会長(パイロットペン)、羽田副部会長(日本曹達)、田中副部会長(三井ケミカル)、青木副部会長(住友化学)、中村氏(久光製薬)、和久津氏(ナガセ)、板屋氏(ハリマ)、谷山氏(ロート)、緑川氏(高砂香料)、佐々木氏(三井化学)、小野氏(NISSAN CHEMICAL)、尾崎氏(K-I Chemical)、本間氏(丸紅)、西風氏(TOYO INK BRASIL)、上田領事(サンパウロ総領事館)、平田事務局長、吉田調査員、大角編集担当
左から羽田副部会長(日本曹達)/田中副部会長(三井ケミカル)/村松副部会長(パイロットペン)/青木副部会長(住友化学)