今年1月の自動車生産はアルゼンチンの経済危機で10%減少

全国自動車工業会(Anfavea)の発表によると、2019年1月のトラックやバスを含む自動車生産は、アルゼンチンの為替危機の影響で自動車輸出減速が牽引して、前年同月比10%の19万6,700台の二桁減少を記録している。

アルゼンチンの為替危機前の6カ月間の月間平均自動車輸出は6万3,000台、しかし昨年下半期には4万1,000台まで減少、今年1月の自動車輸出はアルゼンチン向け自動車輸出減少が大きく響いて、前年同月比46.0%減少の2万5,000台に留まっており、全国自動車工業会(Anfavea)のアントニオ・メガーレ会長は予想以上の落込みを憂慮している。

しかし全国自動車工業会(Anfavea)では、アルゼンチンのマクロ経済が10月の大統領選挙を控えた下半期からの回復を予想、今後の輸出向け自動車生産は徐々に上昇すると予想している。

今年1月の自動車輸出総額は、前年同月比31.7%減少の4億7,910万ドルに留まっているにも関わらず、アルゼンチン向け自動車輸出の落込みを補うために、各自動車メーカーでは、メキシコ並びにコロンビア、チリなどでの拡販を急いでいる。

アルゼンチンの為替危機前のアルゼンチン向け自動車輸出のマーケットシェアは全体の72%を占めていた。またアルゼンチン国内のブラジル産自動車のマーケットシェアは70%以上であった。

今年1月のトラックやバスを含む新車販売は、アルゼンチンの為替危機の影響で自動車輸出減速にも拘らず、国内のクレジット販売が好調に推移して前年同期比10%増加の19万9,800台を記録している。

今年1月の1日当たりの平均新車販売は、9,000台と過去数年間で最高の販売台数を記録、今年1月のトラック販売は53.2%増加で回復傾向を示しているとマルコ・サルチーニ副会長は説明している。(2019年2月7日付けヴァロール紙)

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