中国広核集団はAtlantic Energias Renovaveis社を買収

欧州最大の風力発電所プロジェクトを買収した中国広核集団(CGN)は、英国資本Actis社傘下のtlantic Energias Renovaveis社の買収契約にサイン、ブラジルの再生可能エネルギー部門進出に拍車をかけている。

相次ぐ中国企業によるブラジル国内の電力エネルギー部門の買収で、外資系企業や国内電力エネルギー企業の幹部は、中国企業の怒涛の企業買収後はぺんぺん草も生えない状態になると危機感を募らせている。

中国広核集団(CGN)は原子炉設計・建設や核燃料製造をコア事業としているが、再生可エネルギーの風力、水力、太陽光発電市場にも積極的に進出して事業シフトを行っている。

ブラジルにおけるActis社は2013年に進出、今後10年間で14億ドルに達する投資を予定、同社では既にピアウイ州並びに北大河州、バイア州、南大河州で総発電能力が642メガワットの風力発電所網を建設している。

Actis社の国内事業の内訳として、北大河州の2カ所の風力発電所の発電能力は60メガワット、バイア州Morrinhos発電所網は180メガワット、南大河州Santa Vitoria do  Palmar発電所網は207メガワット、ピアウイ州 Lagoa do Barro発電所網の発電能力は195メガワットとなっている。

中国広核集団(CGN)にとっては、tlantic Energias Renovaveis社の買収が完了すれば、ブラジル国内では2番目の規模の再生可能エネルギー会社の買収となる。

CGN社は、今年1月16日にイタリア資本Enel社の総発電量が540メガワットの再生可能エネルギープロジェクトを29億ドルで買収して、ブラジル進出に足掛かりを築いていた。

2018年末の中国広核集団(CGN)は、世界中で22カ所の原子力発電所を操業、総発電能力は24.3ギガワット、また総発電能力が7.43ギガワットの7カ所の原子力発電所は建設中となっている。

中国広核集団(CGN)は、総発電能力が11.3ギガワットの風力発電所、2.38ギガワットの太陽光発電所を擁している。またブラジル以外では総発電能力が11.6ギガワットの再生可能エネルギープロジェクトを擁している。(2019年2月8日付けヴァロール紙)

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