今年の穀物生産は前年比1.6%増加の2億3,010万トン

ブラジル地理統計院(IBGE)の今年3月の2019年度の最終穀物生産予想によると、今年の穀物生産は前年比1.6%増加の2億3,010万トンで昨年よりも360万トンの増産を予想している。

今年の穀物生産では、米並びにトウモロコシ、大豆の生産は穀物全体の93.1%を占め、また栽培面積は全体の87.2%を占める。トウモロコシの栽培面積は前年比4.8%増加、大豆は2.0%増加するが、米の栽培面積は前年比10.0%と二桁減少が予想されている。

今年の大豆生産は前年比4.5%減少、米生産も10.6%減少予想に対して、トウモロコシ生産は前年比11.6%と二桁増産が予想されている。州別穀物生産ではマット・グロッソ州が全国の27.0%占めてトップ、パラナ州は15.9%、南大河州14.7%とこれらの3州だけで全国の57.6%を占めると予想されている。

また穀物生産4位はゴイアス州の9.6%、南マット・グロッソ州8.0%、ミナス州5.7%、サンパウロ州3.8%、世界でもトップレベルの農業生産を誇るブラジル新興農業開発地域の「マトピバ地域」を構成するマラニョン州2.1%、トカンチンス州1.9%、ピアウイ州2.0%、バイア州は3.4%が予想されている。

地域別の穀物生産では中西部地域が前年比2.4%増加の1億340万トン、南部地域は3.3%増加の7,700万トン、南東部地域は4,4%減少の2,190万トン、北東部地域は1.2%減少の1,890万トン、北部地域は前年同率の890万トンが予想されている。

3月の今年の穀物生産比較で最も増産が予想されているのは原綿生産で前年比12.2%増加、第1期作のフェジョン豆の8.7%増加、第2期作のフェジョン豆の7.2%増加、サトウキビ1.8%増加、キャサバ1.6%増加、コーヒーのアラビカ種1.3%増加、カネフォーラ種(ロブスタ種)は0.0%。

しかし今年の大豆生産予想は前年比マイナス0.8%、第1期作のトウモロコシはマイナス1.7%、トマトはマイナス4.6%、黍はマイナス7.9%、第3期作のフェジョン豆はマイナス13.3%が予想されている。

今年のサトウキビ増産は前年比1185万トン、第2期作のトウモロコシ2124万トン、原綿67.7万トン、キャサバ31.5万トン、第1期作のフェジョン豆10.9万トン、第2期作のフェジョン豆8.5万トン、アラビカ種は3.0万トンの増産が予想されている。

今年の原綿生産は前年比12,2%増加の620万トン、特にバイア州並びにマット・グロッソ州の生産が牽引予想、マット・グロッソ州の原綿生産は全体の67.6%を占めると予想されている。

今年のトウモロコシ生産は前年比1.9%増加の9,100万トン予想、コーヒー豆は前年比10%減少の320万トン若しくは1俵60キロで5,390万俵、そのうちアラビカ種は230万トンと予想されている。(2019年4月11日のブラジル地理統計院(IBGE)サイトから抜粋)

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