2020年の財政プライマリー収支の上限赤字目標は1,241億レアル

経済省では、2020年の中央政府の財政プライマリー収支の上限赤字目標は昨年末の予算作成時の1,100億レアルを年々継続する歳入減少拡大で、100億レアル以上上回る1,241億レアルの上方修正を検討している。

来年の中央政府の財政プライマリー収支赤字目標1,241億レアルには、連邦公務員の給与調整の禁止並びに連邦公務員の採用試験中止、インフレ指数を含まない最低サラリー調整が含まれている。

パウロ・ゲーデス次期財務相は、年金・恩給の最優先構造改革の推進に次いで、税体系を簡素化する税制改革の実施を予定しているが、並行して財政削減の一環として、年金・恩給や最低サラリーなどの年間調整に対する非インデックス化などの導入の検討をしている。

財政プライマリー収支赤字目標の悪化要因として、経済回復の遅れによる国庫庁の歳入減少が継続しており、2020年の歳入はGDP比20.86%に相当する1兆6,430億レアルの減少が見込まれている。連邦政府は今年の歳出をGDP比19.32%、2020年は18.74%と見込んでいる。

連邦政府では、今年のGDP伸び率はGDP比2.2%増加を見込んでいるにも関わらず、大半の金融市場関係者は大幅な下方修正をしている。また2020年は2.7%増加、2021年は2.6%増加、2022年はGDP比2.5%増加を見込んでいる。

2019年の中央政府の財政プライマリー収支の上限赤字目標は、GDP比1.90%に相当する1,390億レアル、2020年はGDP比1.58%の1,241億レアル、2021年はGDP比0.81%の685億レアル、2022年はGDP比0.35%に相当する314億レアルとなっている。(2019年4月16日付けヴァロール紙)

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