2019年4月の連邦政府の対内債務残高は前月比1.0%減少の3兆8,790億レアルを記録、国庫庁の年間ファイナンスプラン(PAF)の今年末の対内債務残高は、4兆1,000億レアル~4兆3,000億レアルに留まると予想されている。
2019年のブラジル国内の償還期間は上半期に69.0%集中しており、またブラジル国債発行は今年下半期に集中すると国債管理オペレーション担当のLuiz・Felipe・Vitalコーディネーターは説明している。
今年4月の国庫庁によるブラジル国債償還総額は1,266億9,000万レアルに対して、ブラジル国債発行総額は565億5,000万レアル、政策金利(Selic)の水準に応じて金利が変動する政策金利連動型国債(LTF)の比率は、前月の35.86%から36.95%に上昇している。
また今年4月のインフラ指数連動国債(NTN-B)比率は、前月の28.01%から28.70%に増加した一方で、購入時に利回りが決定している固定金利国債(LTN)は、32.01%から30.16%と僅かに減少している。
今年4月の金融ヴォラティリティ指数は、年金・恩給改革の国会承認期間の短縮予想で減少したと国庫庁の国債関連関係者は説明、5月は米中貿易摩擦悪化にもかかわらず、ブラジル国債発行金利は減少している。
今年4月の海外投資家によるブラジル国債の所有比率は、前月の12.24%から12.50%に相当する4,653億3,000万レアルに達して国債買い越し傾向になっている。
今年初め4か月間の海外投資家によるブラジル国債買い越し総額は470億レアル、4月は46億レアルを記録、年金改革の国会承認後は大幅な買い越しが予想されている。
4月の今後12カ月間のブラジル国債が償還期間を迎えるのは3月の16.73%から16.23%に減少、平均償還期間は前月の4.02カ月から4.09カ月に伸びている。(2019年5月29日付けヴァロール紙)