為替危機並びに50%上回るインフレに見舞われているアルゼンチン経済停滞の影響を受けて、自動車輸出が壊滅的な影響を受けているために、今年のブラジルの自動車生産は大幅な下方修正を余儀なくされている。
今年初めの全国自動車工業会(Anfavea)では、今年の自動車生産を前年比9.0%増加の287万台を見込んでいたにも関わらず、アルゼンチン経済が予想を上回る停滞で、更なる下方修正を余儀なくされている
今年初め5か月間の自動車輸出は、前年同期比42.2%下落の18万1,500台に留まっており、そのうち10万7,000台をアルゼンチン向け輸出であったが、昨年同期の23万3,000台を半分以下に留まっている。
昨年初め5か月間のアルゼンチン向け自動車輸出は全体の76%を占めていたが、今年同期は59%まで低下した一方で、メキシコ向けは7.0%から13.0%と約倍増、コロンビア向けは3.0%から9.0%と3倍増加、チリ向けも5.0%から7.0%に増加して、アルゼンチン向け輸出減少を多少は補っている。
今年5月のトラックやバスを含む新車販売は、前年同月比21.6%増加の24万5,460台を記録、自動車購入向けクレジットは21.0%増加、特にレンタカー会社向けなどの法人向け販売が増加している。
今年初め5か月間の自動車販売は前年同期比12.0%増加の108万台、5月の自動車生産は29.9%増加の27万5,700台、今年初め5か月間の自動車生産は5.3%増加の124万台に留まっている。
年間平均の税制ブロクラシー関連には23億レアルの支出を余儀なくされており、またRota2030プログラムによる開発研究には、15億レアルを要していると全国自動車工業会(Anfavea)のルイス・カルロス・モラエス会長は説明している。(2019年6月7日付けヴァロール紙)