JD-048/19
2019年6月11日
会員各位
ブラジル日本商工会議所 事務局
先日のリオ州アス―港の情報に続いてこの度はセントラル港(ES州)の情報をリオ総領事館の鹿児島領事よりいただきましたのでご参考までに転送申し上げます。
From: KAGOSHIMA NAOTO [mailto:naoto.kagoshima@mofa.go.jp]
Sent: Thursday, June 06, 2019 3:45 PM
To: Câmara Japonesa <secretaria@camaradojapao.org.br>
Subject: セントラル港(ES州)の資料の共有
平田事務局長
先日のアスー港の資料を送付したところですが、エスピリトサント州で建設中のセントラル港(アスー港の北方100km)に関する資料を入手しましたので、会員企業の皆さまにご転送いただくようお願いします。
運営会社のPorto Central社の方々は、昼食会等の場でのプレゼンや現地視察要望があれば喜んで対応するとのことです。
Porto Central
http://www.portocentral.com.br/en/
Jessica Chan
Business Developer
Commercial Department Porto Central
Vitória/ES – Brazil
+55 (27) 99700-3085
jessica@portocentral.com.br
【セントラル港概要】
・セントラル港はポルト・セントラル社が建設、運営する私設港。運営会社であるポルト・セントラル社はロッテルダム港湾公社(30%)及びTPKロジスティカ社(70%)との合弁会社。
・セントラル港はエスピリトサント州及びリオ州との州境のプレジデンテ・ケネディ市に所在し、ビトリア空港から車で2時間半の距離。
・将来的には、LNGターミナル、鉄鉱石専用埠頭、液体貨物専用埠頭、ドライバルク専用埠頭、鉄鉱石ターミナル、穀物ターミナル、コンテナターミナル、肥料ターミナル、液体貨物貯蔵タンク、オフショア支援船基地、造船所、工業エリア、火力発電所等からなる複合的な機能を有する大型港となる計画。
【建設スケジュール】
・2018年3月に建設に必要な環境ライセンスをIBAMAから取得し、現在工事中。港建設工事は2期に分かれ、第1フェーズは、原油・天然ガス関連施設建設に特化し(港南部)、LNGターミナル及び液体貨物専用埠頭を建設。総額600万~700万ドルを投資し、2023年7月に操業開始予定。
・第2フェーズは、鉄鉱石関連施設に特化(港北部)するが、投資はEF118(エスピリトサント州カリアシカ市からリオ州ノバイグアス市までつながる約580kmの鉄道計画。ヴァーレ社と連邦政府との交渉中)の進展次第。
【各プロジェクト】
・ポルト・セントラル社はセントラル港のインフラ整備及び港湾運営に注力し、同港内に建設されるオフショア支援船基地、造船所、工業エリア、火力発電所等の建設・運営には直接関与しない。これらの施設については、同港を利用したいパートナー企業が建設・運営し、ポルト・セントラル社との間で合弁会社を作る必要無し。
・進行中又は検討中プロジェクトとしては、火力発電所、製油所、天然ガス処理施設、輸出加工特区(ZPE)への企業誘致。
・セントラル港がエスピリトサント州に所在する点は利点であり、リオ州とは異なる税制インセンティブの享受が可能。例えば、火力発電所プロジェクト(GERA)では、本来17%となる商品流通サービス税(ICMS)が2%に減税されている。
・ZPEエリアの建設は未着工だが、MIZU社が同エリアでセメントを生産し、輸出する計画を進めている。
リオ総 鹿児島