ブラジル地理統計院(IBGE)の月間小売調査(PMC)によると、2019年4月の自動車並びに建材を除く一般小売販売は、前月比マイナス0.6%を記録した一方で、自動車並びに建材を含む広範囲小売販売は前月比では同率であった。
Valor Data社の今年4月の小売販売はマイナス0.2%~0.3%増加予想、一方一般小売販売は前年同月比マイナス1.7%であったが、広範囲小売販売は3.1%増加を記録している。
4月の10セクター対象の月間小売調査(PMC)の内5セクターでマイナスを記録、特にスーパーセクターの販売は、前月比マイナス1.8%と3カ月連続で前月比でマイナスを記録している。
また4月の事務機器セクターはマイナス8.0%、衣類・履物セクターもマイナス5.5%と大幅に落ち込んでいる一方で、自動車販売は0.2%増加、建材セクターも1.4%増加、家具・家電セクターも1.7%増加している。
今年4月の燃料・潤滑油セクター販売は前月比0.3%増加、前年同月比マイナス3.6%、今年初め4か月間ではマイナス0.9%を記録、前記同様にハイパー・スーパーマーケット・食料品・飲料・嗜好品セクターはマイナス1.8%、1.6%増加、マイナス0.3%を記録している。
繊維・衣料・履物セクターはマイナス5.5%、マイナス3.2%、マイナス0.2%、家具・家電セクターは1.7%増加、マイナス1.4%、マイナス1.4%、医薬品・香水・化粧品・医療機器セクターはマイナス0.7%、3.8%増加、6.1%増加。
書籍類・印刷物・製本セクターは4.3%増加、マイナス25.6%、マイナス28.7%、情報機器・事務機器・通信機器セクターはマイナス8.0%、マイナス10.5%、0.2%増加、日用雑貨・装身具類セクターはマイナス0.4%、13.4%増加、6.4%増加している。
今年4月の自動車並びに建材を含む広範囲小売販売は前月比0.0%、前年同月比3.1%増加、今年初め4か月間では2.5%増加、前記同様に四輪・二輪・自動車部品セクターは0.2%増加、6.9%増加、7.9%増加、建材セクターは1.4%増加、4.1%増加、3.7%増加している。
今年の自動車販売は広範囲小売販売を牽引しているが、昨年12月の自動車販売は15.1%増加、今年1月は14.3%増加、2月は12.7%増加、3月は10.6%増加、4月は6.9%増加と5カ月連続で減少傾向を示している。
中銀は、IGBEのGDP伸び率の発表前に先行指標として経済活動指数(IBC-Br)を発表するが、今年4月のIBC-Br指数は前年同月比マイナス0.6%、前月比マイナス0.4%が予想されている。
今年4月のサービス部門のGDP伸び率は前月比0.3%増加、前年同月比マイナス0.7%、今年初め4か月間では0.6%増加、過去12カ月間では0.4%増加に留まっている。(2019年6月13日付けヴァロール紙)