今月10日下院議会本会議で第一回新社会保障年金改革案の採決が行われ、最低可決に必要な下院議員513人のうち308票を71票上回る379票の賛成票を獲得して可決された。
第一回新社会保障年金改革案採決による今後10年間の歳出削減効果は9875億レアルが見込まれているが、修正動議による修正案による今後10年間の歳出削減効果は500億レアル~600億レアルの減少が見込まれているにも拘らず、最終的な今後10年間の歳出削減効果は、9,000億レアル以上を確保できると予想されている。
12日深夜に賛成467票、反対15票で採決された連邦警察や連邦交通警察、連邦刑務所職員、連邦立法機関職員の年金受給資格の変更として、男性の最低受給年齢は55歳から53歳、女性は55歳から52歳に緩和された。
昨日11日午後遅くに始まった第二回新社会保障年金改革案の採決に向けた修正動議テキスト作成会議は、今朝2時過ぎまで延々9時間を費やして与野党間の駆け引きが続いていた。
主なテキストの変更点として、男性の年金受給資格で最低年金積立期間を20年から15年に短縮したが、満額の年金を受給するためには40年間の年金積立が必要であり、年金受給の最低受給年齢は65歳に据置かれた。
女性の満額の年金を受給するためには、40年間の年金積立期間は35年に緩和されたが、年金受給の最低受給年齢は62歳、最低年金積立期間は15年となっている。
第二回新社会保障年金改革案の採決は、国会が休会する7月18日までに下院議会を通過させるために、ロドリゴ・マイア下院議長は、今朝9時から8件の修正動議に対する投票セッションを招集、今日午後若しくは土曜日午前中の採択を目指して調整している。(2019年7月12日付けエスタード紙/UOLサイトより抜粋)