今年6月の完成品輸出は前年同月比マイナス7.4%を記録

ジェツリオ・ヴァルガス財団ブラジル経済研究所(Ibre/FGV)の調査によると、長引くアルゼンチンの景気低迷や米中貿易摩擦の景況を受けて、2019年6月の完成品輸出は前年同月比マイナス7.4%を記録している。

今年6月の製造業部門の輸出量は前年同月比マイナス5.8%、輸出総額もマイナス5.1%を記録、輸入総額はマイナス5.5%を記録。今年上半期はマイナス1.8%を記録している。

今年上半期の鉱業部門の輸出は、前年同期比で原油並びに鉄鉱石が牽引して15.1%増加、農畜産部門は3.5%増加、輸出全体では2.0%増加に留まっている。

今年1月の製造業部門の輸出は前年同月比13.4%増加、2月はマイナス18.0%、3月マイナス10.4%、4月6.5%増加、5月は米国の航空機製造会社ボーイング社とブラジルのエンブラエル社のジョイントベンチャー効果で27.5%増加、6月はマイナス7.4%であった。

6月の製造業部門輸出では、消費財輸出は前年同月比21.8%増加した一方で資本財はマイナス35.9%、耐久消費財はマイナス10.6%、非耐久消費財はマイナス16.3%、中間財はマイナス4.3%を記録している。

6月の中国向け輸出額は前年同月比マイナス4.1%、輸出量はマイナス3.7%、前記同様に米国向けはマイナス12.2%、マイナス1.6%を記録している。(2019年7月18日付けヴァロール紙)

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