今年第2四半期の平均失業率は12.0%に減少

ブラジル地理統計院(IBGE)の全国家庭サンプル調査(Pnad)によると、今年第2四半期の平均失業率は、第1四半期の平均失業率12.7%から12.0%と0.7%減少している。

国内経済の停滞に伴って就職活動を停止したために、見かけ上の失業率低下となっているにも関わらず、2017年からの失業率回復は非常に遅かったが、第2四半期の平均失業率は改善している。

今年第2四半期の雇用は147万9,000人増加したにも関わらず、労働手帳に記載される正規雇用は僅かに29万4,000人増加した一方で、110万人以上は非正規雇用の増加となっている。

今年第2四半期の新規雇用総数147万9,000人は5年ぶりの増加率であり、正規雇用の半分は製造業部門、特にサンパウロ州並びにミナス州の正規雇用の増加が寄与している。

現在の自営業者総数は2,414万1,000人、民間部門の非正規雇用総数は1,150万人、時短などの希望に沿わない雇用総数は735万5,000人、就職活動を停止した人口は487万7,000人、就職活動を停止した人口や短時間労働などの希望に沿わない就職人口などを合わせると2,840万5,000人に達している。

今年第2四半期の新規雇用者の平均サラリーは、国内経済の停滞に伴って前四半期比1.3%減少しており、サラリーの安い新規雇用希望者が職を得ている現状となっている。

今年3月の社会保障院(INSS)の積立金支払い比率は63.6%であったが、6月には62.8%に減少して、非正規雇用の比率増加に表れているとブラジル地理統計院(IBGE)の雇用担当者は指摘している。(2019年8月1日付けエスタード紙)

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