プラナルト宮では新社会保障年金改革の国会審議は9月中を予定

下院議会での2回目の新社会保障年金改革法案の採決は今週中、また2回の上院議会での採決を9月20日~30日に終了する計画を大統領府プラナルト宮のオニックス・ロレンゾーニ 大統領府官房長官は示唆している。

今日6日にロレンゾーニ官房長官は、民主党(DEM)所属のロドリゴ・マイア下院議長と会合を持つが、下院議会での2回目の新社会保障年金改革法案の票読みを行う。

第一回新社会保障年金改革案の採決は7月10日に行われ、最低可決に必要な下院議員513人のうち308票を71票上回る379票の賛成票を獲得して余裕綽々で可決され、第2回投票も1票か2票の賛成票の減少に留まると楽観視している。

バレイア・ロッシ下院議員(MDB:ブラジル民主運動=サンパウロ州選出)は、第2回投票も第1回投票と同数の34票の党内の賛成票は既に確保していると強調、また進歩党リーダーのアルツール・リラ下院議員(PP:進歩党=アラゴアス州選出)は第2回投票ではハプニングは発生しないと強調している。

パウロ・ゲーデス経済相が謳っていた新社会保障案による10年間での1兆レアル以上の歳出削減による経済効果は、野党の賛成票取込みの政治駆引きで9,335億レアル前後に留まると予想されている。

新社会保障年金改革案の見直し案は、再度下院本会議で採決されて308票以上の賛成票を獲得すれば上院議会に送られ、上院議員81人のうち49票の賛成票を得なければならないが、与党では楽観視している。(2019年8月6日付けエスタード紙)

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