今年の穀物生産は2億3,970万トンで記録更新予想

1月から12月の穀物生産から統計を取るブラジル地理統計院(IBGE)の2019年度の7月の最終穀物生産予想は、前年比5.8%に相当する1,320万トン増加で2億3,970万トンと記録を更新すると予想されている。

ブラジル国内の穀物生産記録は2017年度に記録した2億3,840万トン、7月の最終予想2億3,970万トンは130万トン上回る記録更新予想、また7月の穀物栽培面積は、6,290万ヘクタールで前年比3.2%に相当する190万ヘクタール増加している。

今年7月の最終予想では大豆並びにトウモロコシ、米の穀物生産は全体の92.7%、栽培面積も全体の87.3%を占め、トウモロコシの栽培面積は前年比21.4%と二桁増加、大豆は2.2%の微増した一方で米の栽培面積は10.3%と大幅に減少している。

また今年7月の最終予想では2019年度の大豆の生産は1億1,320万トン、米は1,030万トン、トウモロコシは9,880万トン、棉生産は650万トンがそれぞれ予想されている。

今年の穀物生産の地域別生産では中西部地域は1億1,050万トン、南部地域は7,820万トン、南東部地域2,210万トン、北東部地域1,950万トン、北部地域は940万トン、前年比の穀物生産では北部地域は5.4%増加、中西部地域9.4%増加、南部地域4.9%増加、北東部地域1.8%増加、唯一南東部地域は3.3%減少している。

州別の今年の穀物生産予想では、マット・グロッソ州は全体の28.1%で断トツ、2位はパラナ州15.4%、南大河州14.5%、ゴイアス州9.8%、南マット・グロッソ州7.8%、ミナス州5.6%、サンパウロ州3.6%、サンタ・カタリーナ州2.7%、穀物生産フロンティアのマトピバを形成するバイア州3.4%、マラニョン州2.1%、ピアウイ州1.9%、トカンチンス州は1.8%が予想されている。

今年7月の最終予想では、今年の大豆の生産は前年比4.0%減少の1億1,320万トン、マット・グロッソ州の大豆生産は、前年比3.1%増加に相当する98万6,000トン増産予想で全体の28.8%が予想されている。

しかしバイア州は前年比15.8%減少、ミナス州も7.2%減少、サンパウロ州11.5%減少、パラナ州15.9%減少、南マット・グロッソ州も14.8%減少、ゴイアス州は5.4%減少と軒並み減少、マット・グロッソ州以外では、南大河州の大豆生産が前年比5.4%に相当する94万8,800トンの増産が見込まれている。

今年のトウモロコシ生産は、前年比3.6%に相当する350万トン増加の9,880万トン予想、トウモロコシの第1期作は前年比0.2%減少の2,590万トン、第2期作は5.1%増加の7,290万トンが予想されている。

今年の第2期作のトウモロコシ生産7,290万トンは、過去最高の2017年に記録した6,760万トンを530万トン増加予想、特にマット・グロッソ州の生産は前年比7.6%に相当する220万トン増産、ゴイアス州は10%相当の88万4,200トン増産、南マット・グロッソ州は2.7%に相当する26万3,300トン増産、パラナ州は1.5%に相当する19万7,800トン増産が見込まれている。(2019年8月8日にIBGEサイトより抜粋)

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