経営学博士で特定非営利活動法人VERSTAの小野瀬由一専務理事並びに山添源二名誉顧問が2019年9月4日に商工会議所を訪問、平田藤義事務局長が応対した。
VERSTAは国連SDGsが目標としている質の高い教育をみんなに、働き甲斐も経済成長も、陸の豊かさを守ろう、パートナーシップで目標を達成しようの実現を目指している。
VERSTAジュサラ椰子アグロフォレストリー小農普及によるサンパウロ州大西洋沿岸森林再生・保全推進事業、や昨年のジュサラ椰子AF環境学習会報告書などについて説明。VERSTAアグロフォレストリー主樹ジュサラ椰子のブラジル産果実アンチエイジング成分比較では、抗酸化作用、筋疲労の抑制、ホルモン促進作用、抗菌・抗ウイルスなどの機能が確認されている。
熱帯雨林保全に よる地球温暖化防止活動の一環として、農業開拓等により97%が伐採されたブラジル大西洋岸森林(マタ・アトランチカ)の保全を図るべく、マ タ・アトランチカに居住する小農に対し、同森林の在来種であるジュサラ椰子を基幹作物としたアグロフォレストリー(AF)を普及推進することにより、森林 違法伐採に依存しない持続可能な農法を確立するための産学官プロジェクト推進を目的とするもので、ジュサラ椰子AFモデル圃場設置によるジュサラ椰子AF栽培では現在18農家で10ヘクタール、ジュサラ椰子栽培技術確立後は果実の加工事業や製品開発事業展開を目標としている。
小野瀬専務理事は、本事業により、ブラジル大西洋岸森林地域の小農のジュサラ椰子AF栽培が拡大し、小農経営の持続化とこれによるジュサラ椰子の違法伐採の防止が期待できるとして、今後、こうした活動への支援を進出日系企業等にも呼びかけていきたいと説明した。
特定非営利活動法人VERSTAは、熱帯雨林の再生・保全に役立つ農法として世界的な注目を集めているアグロフォレストリーの普及を支援することにより、持続可能な地球環境保全に貢献することを理念として活動する団体。アグロフォレストリーとは、農業(Agriculture)と林業(Forestry)の合作により農家収入の安定化を図ることで、違法森林伐採を防止し熱帯雨林を再生・保全する農法。
Fujiyoshi Hirata, Guenji Yamazoe e Yoshikazu Onose
Guenji Yamazoe, Fujiyoshi Hirata e Yoshikazu Onose
Fotos: Rubens Ito / CCIJB