連邦政府は義務的歳出圧迫で裁量的支出が捻出できず、大衆住宅建設プログラム“私の家、私の暮らし”(MCMV)向け建設の補助金が枯渇して、建設会社への支払い停止に追い込まれている。
連邦政府は月収が4,000レアルまでの家庭を対象としたMCMVプログラムのラベル1.5及び2.0(Faixa1.5及び2.0)向け補助金を勤続期間保障基金(FGTS)の住宅購入向けからの捻出を決定した。
今回の勤続期間保障基金(FGTS)の住宅購入向け資金総額は262億レアルに達する可能性があり、地方開発省(MDR)では大衆住宅向けの10億レアルの投資は、住宅建設業界の2万人の雇用創出に繋がると見込んでいる。
勤続期間保障基金(FGTS)の住宅購入向け資金262億レアルが大衆住宅向けに投資されれば52万4,000人の新規雇用に繋がり、国内経済の活性化に大いに貢献すると予想されている。
MCMVプログラムのラベル1.5(Faixa1.5)の住宅購入向け補助金は最高4万7,500レアル、ラベル2.0(Faixa2.0)の住宅購入向け補助金は最高2万6,000レアルの恩恵を受ける。
連邦政府にとって月収が1,800レアルまでの低所得層向けラベル1(Faixa1)向けMCMVプログラム補助金は、住宅建設価格の90%に達するために大きな負担に結び付いている。
連邦政府の今年のMCMVプログラムのラベル1.5及び2.0(Faixa1.5及び2.0)向け補助金総額は僅か4億5,000万レアルに制限していたが、既に枯渇してプログラムが中断していた。
連邦政府の財政悪化に伴って2020年のMCMVプログラム向け予算は、今年の半分に相当する僅か27億レアルまで削減されているが、2015年だけで200億レアルが投資されていた。(2019年9月11日付けエスタード紙)