Sebrae全国本部は提案とソルーションの議論のための小・零細企業の常設フォーラムを受け入れた。
経済省のカルロス・ダ・コスタ経済省生産性及び雇用・市場競争担当特命局長が10月2日、第2回小・零細企業の常設フォーラムの開催に当たって方向を示した。「小・零細企業を対象として含まない政策は存続しない。これが、現在の政府の行動原則である」という。フォーラムは国内すべての小規模ビジネスに対する支援と特別待遇を促進するのが狙い。今回は、フォーラムを構成する各委員会の収支と2020年の年次活動計画に対する提案のプレゼンテーション、その他の取り組みが示された。同局長によるとブラジルは、小・零細企業に関連した方策を推進する必要があり、組織的活動が基本的な重要性を持つという。カルロス局長の言葉を借りると、「我々は競争力と生産性を高める必要がある。このフォーラムは、我々が過ごす今この時のための中核である」ということだ。
小・零細企業常設フォーラムに関して零細・小企業支援サービス機関(Sebrae)のカルロス・メレ総裁は、ブラジルを現状に即して近代化させる絶好の機会だという。「誰もが成長を生み出すよう、ブラジルに求められるものが得られるよう、我々は取り組む必要がある」とコメント。メレス総裁はさらに、大統領府が10月1日に発表したアグロノルデステ(北東部農畜産振興計画)の詳細について、出席者と詳細に関する情報を共有した。Sebraeは、農畜産業の小規模生産者の知識と競争力を引き出すことに主眼を置いたこの計画で、パートナーの1団体でもある。計画では、少なくとも、2万5,000人の事業主が恩恵を受ける。「不況脱出の突破口は、小・零細企業(MPE)だ。我々がブラジルの問題を解決できる」と強調した。開会式には他にも、ジュリアーナ・ナトリエッリ小・零細企業及び企業・手工業開発担当局副局長と、グスタボ・エネ産業及び商業・サービス・イノベーション担当局長、ジョルジーニョ・メーロ小・零細企業支援に取り組む超党派議員戦線会長、エバンドロ・ナシメントSebrae評議会議長が出席した。フォーラムの新メンバーであるジュリアーナ・ナトリエッリ副局長とグスタボ・エネ局長は、提案された政策を議論するという機会を強調した。「MPEを取り巻く現実は異なっている。公共政策を策定するために、その最前線にいる人から話を聞く必要がある」とナトリエッリ副局長はコメント。その発言を受けてエネ局長は、「あらゆる現実に対処し生産性の拡大を促進する国家政策に向かって、我々は取り組んでいく必要がある。信用供与はコストに対してではなく、投資に対して行われるべきだ」と補足した。
第3回ナショナル・クレジット・ウィーク
会期中、第3回ナショナル・クレジット・ウィークを10月中に実施することが発表された。そのプログラムは、財務管理に関するアドバイスを希望する実業家を支援するための、対面型とバーチャル型のイベントを予定している。Sebraeの活動は、国立経済社会開発銀行(BNDES)とその他の金融機関とのパートナーシップによるセミナー、テーマ別講演会、信用供与のためのロードショー、ビジネスセッション、相談会、融資前及び融資後のワークショップ及びアドバイス、マイクロクレジット(少額融資制度)へのアクセス支援、小・零細企業向け担保ファンドのような担保オプションの紹介といったものがある。2019年10月には、主要なデジタルメディアで利用できるオンライン・コンサルティングと活動支援が始まる。
フォーラム
小・零細企業常設フォーラムは、補完法第123/06号(Lei Complementar 123/06)により定められ、政令第8,364/14号(Decreto 8.364/14)によって統制されているもので、連邦政府と小・零細企業を支援する国内の各種機関を橋渡しする役割を担う。26州1連邦区ごとに地域フォーラムが存在し、小・零細企業の発展発展を支える国家政策の評価と経過観察にとどまらず、その策定に対する指導とアドバイス、及び調整を目的に掲げる。運営及び調整役のトップは、小・零細企業及び企業・手工業開発担当局が務める。(2019年10月2日付けSebrae広報)