国庫庁は過去7年間の最低金利で30億ドルの国債発行

ブラジルは2008年にソブリン格付けで投資適格級の格付けを得ていたが、2015年にブラジルのソブリン格付けを「BBBマイナス」から「BBプラス」に引き下げられてブラジルの格付けは投資適格級でなくなった。

昨日11月4日、国庫庁は30年物の外債25億ドル並びに10年物の外債5億ドルを発行したが、利回りは2012年以降では最低、10億ドルは他の外債への書替となっている。

国庫庁が発行する30年物の外債25億ドルは、Global2050で償還期間30年の2050年、また10年物の外債5億ドルは、Global2029で償還期間は10年の2029年で満期となる。

15億ドル分の外債Global2050に対して海外投資家の需要はオファーの5倍、5億ドル分の外債Global2029に対して、海外投資家の需要はオファーの3倍を記録していた。

国庫庁が最後に発行した30年物の外債は2016年7月、今年3月に発行した外債Global2029の利回りは、4.5%と投資適格級でなくなって以降では最低の利回りで15億ドルを発行していた。今回発行の外債Global2050の利回りは4.914%、外債Global2029の利回りは3.809%となっている。

ジェツリオ・ヴァルガス財団(FGV)大学経済コースのJoelson Sampaioコーディネーターは、30年物のブラジル外債に対して海外投資家の大きな需要はブラジルへの信用回復を示唆していると説明している。(2019年11月5日付けエスタード紙)

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