昨日18日パウロ・ゲーデス経済相は、2019年の中央政府の財政プライマリー収支は、連邦政府の財政引き締め政策並びに石油・天然ガスのメガ入札による臨時歳入が貢献して、許容目標赤字の1,390億レアルを大幅に下回る800億レアル以下に留まると発表している。
オニックス・ロレンゾーニ 大統領府官房長官は、来週中に国会に新たな2020年度予算リストを送付するが、2020年度の中央政府の財政プライマリー収支の許容目標赤字は1,240億レアルに据置く一方で、GDP伸び率は2.32%に上方修正する。
11月6日に実施されたプレソルト鉱区の石油・天然ガスメガ入札での予想臨時歳入1,065億レアルに対して699億6,000万レアル、このうちペトロブラス石油公社には346億レアルを支払う。
またメガ入札による臨時歳入699億6,000万レアルの33%に相当する117億レアルは地方政府の州政府並びに市町村に交付されるが、見直し前の計画では地方政府への交付金総額は60億レアルであった。
国内経済の景気回復遅れによる国庫庁の歳入減少、米中貿易摩擦やアルゼンチンの為替危機などの外的要因も重なって、今年第3四半期の各省庁は340億レアルを支払い停止に達していたが、現在は140億レアルまで減少している。(2019年11月19日付けヴァロール紙)