中銀は特別小切手に追従してクレジットカード金利規制導入か

今月27日に中銀は、銀行が与信審査なしで自動的に貸してくれる特別小切手税と呼ばれる口座借越残の最高月利を8.0%、最高年利は現在の年利305%の半分以下の150%に制限すると発表した。

ブラジル銀行協会連盟(Febraban )では、2018年7月から200レアル以上の負債を抱える特別小切手利用者に対し、低金利の他のクレジットオファーをしているものの余り活用されていない経緯があった。

今年10月の月額最低返済を行わないクレジットカード借越残年利は317.22%に達しており、中銀ではクレジットカード金利に対して特別小切手税同様の上限金利設定の規制を検討している。

クレジットカードによる分割払いは、分割回数の増加に比例して延滞率が増加する傾向にあるために、クレジットカードの分割払いの月利上昇を余儀なくされている。

ブラジル連邦貯蓄銀行(CAIXA)は、今年12 月から特別小切手の利率を、これまでの最低月利9・99%から4・99%に半減させると発表していた。 特別小切手の利率は各種ローンの中でも特に高く、市民が安易に手を出して債務不履行に陥るケースが頻繁に発生している。

特別小切手の上限月利8.0%が2020年1月6日から実施、また上限月利8.0%のクレジットは500レアル以上の負債を抱える利用者に対して、0.25%の手数料を2020年6月1日から徴収がされれば商業銀行の収益悪化が避けられないとブラジル銀行協会連盟(Febraban )は指摘している。

中銀による特別小切手の上限月利規制は、抜き打ち的で前例のない規制で驚嘆しているが、民間の大銀行にとって1.0%~4.0%の純益減少に繋がるとブラデスコBBI社では予想している。

スイスクレジット銀行では、2020年の民間の大銀行にとって最大3.0%に相当する20億レアル~60億レアルの純益減少に繋がると算出している。Citi銀行では、来年の特別小切手関連売上は245億レアル減少すると予想している。(2019年11月29日付けエスタード紙)

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