孫正義社長が率いるソフトバンク社は、2019年3月上旬に総額50億ドルに達するラテンアメリカ地域攻略する最先端テクノロジー向け投資ファンドを設立して、果敢にスタートアップ企業に投資を行っている。
昨日12月3日にソフトバンク社は、メキシコ資本スタートアック企業でフィンテック分野のKonfio社に対して1億ドルの投資を発表、既存のメキシコの商業銀行が中小規模の会社への融資を渋るメキシコ国内で、Konfio社の信用引受サービスは迅速な代替手段として活用されている。
スタートアップ企業Konfio社は、2016年に中小企業向けクレジットを中心に事業を展開しているが、メキシコ国内の中小企業向けクレジット市場規模は1,000億ドルにも拘らず、現在は450億ドルに留まっている。
Konfio社は人工知能活用のデータファースト思考で、事業の成長を目指す中小企業に対して迅速に信用調査を行い、僅か1日での信用引取を可能としているが、以前は承認プロセスに何カ月もかかり、抵当を要求されることが当たり前であった。
ソフトバンク社にとってメキシコでのKonfio社への投資は、中古車販売プラットフォームのKavak社や決済システムのスタートアップ企業Clip社に次ぐ出資であり、ブラジル同様にメキシコでの投資拡大を続けている。
ソフトバンク社は、ラテンアメリカ地域でスタートアップ企業に果敢に投資を行っており、Banco Inter社の持株比率を8.0%から15.0%の引上げを発表、ソフトバンクは、コロンビアのボゴタに本社を置くスタートアップ企業のラピ社(Rappi)に10億ドルの投資している。
ソフトバンク社はGympass社並びにブラジルの借主と大家を結び、アパート賃貸契約の締結を円滑化するモバイルアプリケーションで急成長しているQuintoAndar 社にも投資を行っている。
今年7月にはSergio Furio氏が創業したブラジル資本のフィンテック企業Creditas社に2億3,100万ドルを行っている。(2019年12月4日付けエスタード紙)