2019年の石油・天然ガス生産は前年比7.7%増加で世界10位

ブラジル石油監督庁(ANP)の発表によると、2019年のブラジルの石油・天然ガスの1日平均生産は、前年比7.7%増加の278万5,000バレルを記録、1年間の総生産は初めて10億バレルを突破する10億1700万バレルに達している。

2019年の世界産油国の1日平均当たりの石油・天然ガス生産では、米国がシェールガス生産が牽引して1,099万バレルと世界トップ、ロシアは1,076万バレルで米国に肉薄、3位にはサウジアラビア1,043万バレルとなっている。

また4位はイラクが461万バレルでサウジアラビアに続いている。カナダは426万バレル、イラン426万バレル、中国377万バレル、アラブ首長国連邦322万バレル、クエート285万バレル、ブラジルは259万バレルで世界10位となっているが、2030年までには世界トップ5入りしていると電力エネルギー調査公社(EPE)では予想している。

昨年12月の1日当たりの平均石油・天然ガス生産は前月比0.52%増加の310万7,000バレル、前年同月比では15.4%と二桁台の増加を記録。また昨年の1日当たりの天然ガス生産は1億2,240万立方メートル、前年比では9.4%増加。また昨年12月の1日当たりの天然ガス生産は前月比0.9%増加1億3,780万立方メートル、前年同月比では21.2%と大幅に増加している。

昨年の岩塩層下(プレソルト)の1日当たりの原油並びに天然ガスを合わせた石油換算バレル(BOE)の生産は、ブラジル全体261万7,000バレルの61.3%に相当。そのうち石油は62.3%に相当する173万5,000バレル、天然ガスは58.0%に相当する7,090万立方メートルを占めている。(2020年1月23日付けヴァロール紙)

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