昨年の輸入製品平均価格は4.5%減少

通商研究センター(Funcex)の発表によると、2019年度の輸入製品の平均輸入価格は前年比4.5%減少した一方で、輸入量は前年比2.4%増加、輸入総額は2.1%減少の1773億ドルに留まった。

2018年から開始された米中貿易摩擦の影響は、2019年の世界的な貿易縮小に繋がった影響で、石油・鉄鉱、農畜産、製造業向け中間財などの国際コモディティ価格減少の要因となっている。

消費財や中間財、資本財など30品目の輸入製品価格のうち僅か7品目だけが価格減少していなかった。また30品目の輸入製品のうち20品目の輸入量が増加していた。

ブラジル貿易会(AEB)のジョゼ・アウグスト・デ・カストロ会長は、米中貿易摩擦の不透明感増加に伴って、国際コモディティ価格の減少に拍車がかかっていると指摘している。

2019年のブラジルの輸入製品のうち資本財の平均価格は前年比3.9%減少、輸入量も8.2%減少、前記同様に中間財は4.7%減少した一方で、輸入量は6.7%と大幅に増加している。

昨年のブラジルの輸入製品のうち耐久消費財の平均価格は前年比1.0%増加、輸入量は14.3%と二桁台減少を記録、非耐久消費財は前年比イコール、輸入量は僅かに0.1%減少、燃料・潤滑油は9.3%減少、輸入量は3.4%増加している。

また昨年の第一次産品輸出の平均価格は1.9%減少、平均輸出量は1.0%増加、輸出製品は6.8%減少、輸出量は0.5%減少、完成品の平均輸出価格は4.8%減少、輸出量は6.0%減少している。(2020年1月30日付けヴァロール紙)

 

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