ジャイール・ボルソナロ政権初年度の2019年の国庫庁の各省庁向け歳出総額は、前年比22.2%増加の1,642億800万レアルに達したものの、教育省向け歳出は大幅なカットを余儀なくされていた。
一方昨年の防衛省向け歳出は、前年比22.1%増加に相当する42億レアル増加の195億2,900万レアルを記録、特に昨年末に4隻のフリゲート艦建造や南極観測隊支援向け船舶購入などで、造船計画運営公社(Emgepron)に76億レアルの資金を注入していた。
しかし昨年の国庫庁から教育省向け歳出総額は16.0%カットの218億3,600万レアル、健康衛生担当の厚生省向け歳出総額は4.3%カットの292億2,100万レアルに削減されていた。
ラヴァ・ジャット汚職事件で辣腕を発揮して注目を集めていた裁判官で、ボルソナロ大統領が三顧の礼を尽くして法務・治安大臣に迎えたセルジオ・モーロ法務・治安相の管轄する法務・治安省も4.1%カットを余儀なくされていた。
また昨年の運輸省向け歳出総額は前年比17.1%カットの92億4,500万レアル、総務省も16.9%カットの67億7,100万レアル、科学技術・イノベーション・通信省も12.0%カットの38億9,300万レアルとそれぞれ大幅カットを余儀なくされていた。
しかし2020年度の法務・治安省並びに科学技術・イノベーション・通信省向け予算は、財政プライマリー収支が予算を大幅に悪化しない限り前年を大幅に上回ると予想されている。(2020年1月31日付けエスタード紙)