昨年のペトロブラスの国内の原油生産は記録更新

2019年のペトロブラス石油公社の国内の原油の1日当たりの生産は、前年比4.8%増加の206万3,000バレルを記録更新した一方で、海外の原油生産は2002年以降では最低の生産量まで減少している。

また昨年の国内の1日当たりの天然ガス生産(BOE)は、前年比8.3%増加の9,178万立方メートル、昨年の原油生産のBOE換算では、5.6%増加の264万1,000バレルとブラジル石油監督庁(ANP)では発表している。

2020年のペトロブラス石油公社の1日当たりの原油生産(BOE)は、岩塩層上(ポスソルト)の原油生産の減少並びにプラットフォームのメンテナンスにも関わらず、プレサル向けプラットフォームの投入で270万バレルを見込んでいる。

ペトロブラス石油公社は、プレソルト原油開発地域に2022年までに350億ドルを投資して13隻のプラットフォームを投入する計画であり、原油生産は毎年20万バレル増加を見込んでいる。

昨年初め9カ月間のペトロブラスの海外の原油・天然ガス生産(BOE)は、前年同期比21%減少の8万1,000バレルで2002年以降では最低の生産を記録、今年1月には傘下のPetroAfrica社を売却。海外ではボリヴィア並びに米国での原油生産となっている。

ペトロブラスでは、岩塩層下(プレソルト)原油・天然ガス開発に資金を集中する目的で、コア事業以外のポートフォーリオ事業の資産売却を果敢に進めており、今後5年間で300億ドル相当の資産売却を計画している。(2020年2月10日付けヴァロール紙)

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