Mondial社は、4700億レアルを投資して中国から輸入されているポータブル家電の国産化に投資

新型コロナウイルスのパンデミック並びにレアル通貨に対するドルがR$5.00を突破して高騰している状況下で、中国で生産されているポータブル家電の輸入供給が不透明となってきているために、ミキサー、扇風機並びにコーヒーメーカーなどを生産するブラジル資本Mondial社はこれらのポータブル家電の国産化を決定した。

Mondial社は4700万レアルを投資して、バイア州Conceição do Jacuípe市のバッテリー、スピーカー並びに大型商業施設や教会向けの扇風機を行っている工場を拡張するが、これらの製品は中国から輸入されていた。

またMondial社はポータブル電磁調理器(cooktop)や中国から輸入されているその他のポータブル家電製品の国産化を検討している。 

レアル通貨に対するドル高の為替で国産製品と輸入製品の価格格差を減少させる効果に結びついており、Mondial社が国産化に踏み切った要因となっているとMondial社のGiovanni Marins Cardoso共同創業者は説明している。

また新型コロナウイルスのパンデミックの影響で、中国からの安定供給が不透明である状況下では、ブラジル国内での生産に踏み切る決断を後押ししたとCardoso共同創業者は説明している。

新型コロナウイルスのパンデミックでブラジルの国内経済は完全に停滞しており、全ての製造業が生産調整を余儀なくされている中での設備投資拡大の投資は、新型コロナウイルスのパンデミック終焉後を見据えた中長期向け先行投資とCardoso共同創業者は説明している。

またCardoso共同創業者は、ブラジル国内の所得層の低い1800万家庭はミキサーを擁しておらず、新型コロナウイルス感染危機の期間中はマーケットシェア拡大の絶好のチャンスと見込んでおり、果敢に投資を行う。

2019年の同社の売り上げは20億レアル、昨年の第4四半期は家電小売販売のポータブル家電販売は売上全体の36.0%を占めていた。

今年のポータブル家電販売を縮小を余儀なくされるが、同社のポータブル家電の現地生産向けの4700万レアルの投資で、同社の国産品の比率は昨年の55%から65%に上昇する。(2020年3月29日エスタード紙サイトから抜粋)

 

 

 

 

https://camaradojapao.org.br/jp/?p=47007