ブラジル地理統計院(IBGE)の全国家庭サンプル調査(Pnad)によると、2019年12月~2020年2月の四半期の月間平均失業率は11.6%と前四半期(2019年9月~11月)よりも0.5%と大幅に上昇、前年同期の月間平均失業率12.4%と比較すると0.8%も減少して改善している。
ブラジル国内の2019年12月~2020年2月の四半期の月間平均失業者総数は1,230万人と前四半期との比較では4.0%増加に相当する47万9,000人増加した一方で、前年同期比ではマイナス5.4%に相当する71万1,000人減少している。
2019年12月~2020年2月の四半期の月間平均労働人口は9,370万人と前四半期比では0.7%に相当する70万6,000人減少、前年同期比では2.0%に相当する180万人増加している。
また同期の労働手帳に記載されない非正規労働者の比率は労働人口の40.6%に相当する3,800万人と前四半期比の41.1%よりも0.5%減少、前年同期の40.7%から若干減少している。
同期の民間部門のハウスキーパーを含む労働手帳に記載される正規雇用者は3,360万人と前四半期では同率、前年同期比では2.0%に相当する64万6,000人増加している。
また同期の民間部門の非正規雇用者は、1,160万人と前四半期では同率、前年同期比では5.1%に相当する56万9,000人増加している。
2019年12月~2020年2月の四半期の自営業者総数は2,450万人、同期の平均サラリーは2,375レアル、前年同期比では3.2%に相当する76万6,000人増加している。
同期の労働者の実質賃金総額は前四半期比6.2%に相当する127億レアル増加の2,176億レアル、前年同期比では1.9%に相当する19億レアルの増加を記録している。
2019年12月~2020年2月の四半期の前四半期比の部門別雇用比較では、建設部門はマイナス4.4%相当の30万1,000人減少、教育・保健衛生・社会保険サービス・公務員部門はマイナス2.3%に相当する37万5,000人減少、ハウスキーパー部門はマイナス2.4%に相当する15万6,000人減少している。
また同期の前年同期の部門別比較では、鉱工業部門は5.0%に相当する57万8,000人増加、その他のサービス部門は4.8%に相当する23万5,000人増加している。(2020年3月31日付けブラジル地理統計院IBGEサイトから抜粋)