株や投資ファンドからポウパンサ預金に投資回避

新型コロナウイルスのパンデミックの影響拡大に伴って、3月の株式投資下落やレアル通貨に対するドル高騰などの要因で、ハイリスク・ハイリターンの株式投資や投資ファンドからの資金引き揚げが顕著となっている。

多くの小規模投資家は、収益率が最も低い反面最も安全な投資先であるポウパンサ預金に投資金を回避する傾向となっており、3月の預金総額は引き揚げ総額を差し引いた121億6,800万レアルの黒字で記録更新。今年初め3か月間では37億5,800万レアルを記録している。

今年3月のサンパウロ平均株価(IBOVESPA)はマイナス29.9%と過去20年間で最高の下落率を記録、今年初め3か月間ではマイナス36.86%の下落を記録していた。

今年3月のポウパンサ預金への預金総額は2,218億6,000万レアル、預金引き揚げ総額は2,096億9,100万レアル、121億6,800万レアルの黒字を記録。ポウパンサ預金残高は8489億1,900万レアルを記録している。

現在の政策誘導金利 (Selic)は過去最低の3.75%で確定金利付き投資は不人気にも拘らず、収益率が最も低いが最も安全なポウパンサ預金への資金流入が続いている。

ポウパンサ預金の金利計算は、政策誘導金利 (Selic)の年利が8.5%以下の場合は、月間0.5%の固定金利(年利換算6.17%)プラス過去2年以上継続している0.0%の参考金利(TR)となっている。(2020年4月6日付けエスタード紙サイトから抜粋)

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