BMWは4月14日、サンタ・カタリーナ州アラカリ市の自動車工場とアマゾナス州マナウス市のオートバイ工場で予定していた製造ラインの稼働の再開日を、当初の4月23日/24日から5月4日に先送りすると発表した。
同社は声明の中で、「今回の措置は新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大における不測の事態への特別対策である」とコメントした。アラカリ工場では、3つの祝日を4月22日と23日、24日に前倒しした上で、4月27日から5月1日まで新たな集団休暇を実施する。マナウス工場では5月1日のメーデーに先立ち、2つの祝日(9月7日と11月20日)を前倒しし、4月27日から4月30日を集団休暇とする。
BMWはさらに、全国工業技術習得サービス機構(Senai)のサンタ・カタリーナ州本部と共同で、人工呼吸器の修理を支援する。またアラカリ工場周辺のコミュニティーで社会プロジェクトに参加している子供たちの家庭に生活必需品セット(基礎食料品や家庭用品などのパッケージ)を分配する。
その外の取り組みとしてBMWは、サンパウロ市とABCパウリスタ地区、サンパウロ州の地方都市にある30か所のハイブリッド車(HV)及び電気自動車(EV)用の充電ステーションに対して、ユーザーの保護を目的として消毒用アルコールジェルを設置する。この取り組みは最終的に、180か所の充電ステーション全てを対象に拡大する。
業界では、4月13日にトヨタが、国内4か所の製造現場に携わる従業員と雇用契約の一時停止で合意している。この合意により同社は、製造ラインの再開日を6月22日に先送りする。国内で6,000人の従業員を抱えるトヨタは、3月24日に集団休暇を実施。集団休暇が終了する4月22日から、合意した雇用契約の一時停止が有効となる。(2020年4月15日付けバロール紙)