Volkswagenは部品現地調達でサプライヤーとパートナーシップを検討

新型コロナウイルスのパンデミックの影響を受けて、中国製自動車部品の供給に依存している世界中の自動車メーカーは、中国製の自動車部品の供給不足で、今後も生産に支障をきたす可能性が否定できない。

ブラジル国内で生産している自動車メーカーは、中国製輸入部品の依存を軽減するために、早急に現地調達をする必要に迫られている。自動車メーカーは部品メーカーと部品供給体制でパートナーシップを再検討し始めている。

新型コロナウイルスのパンデミック終焉直後の“day after”と命名される海外からの調達に依存しないために、戦略的部品の国産化による現地調達の重要性をVolkswagenラテンアメリカ担当のPablo Di Si社長は強調している。

自動車ビジネスエージェンシー社のオンラインインタビューで、「中国製部品が100ドル安いために、今後も欧米の自動車メーカーは中国製部品を購入すると思うか? 私はそう思わない」と部品コストに関係なく欧米の自動車メーカーは、安定的部品供給の新たな戦略を採用するとPablo Di Si社長は説明している。

Volkswagen社ではすでにブラジル国内での国産化部品の現地調達拡大プランを擁していた。最近のドル高の為替も後押しして現地調達に拍車をかけると説明。ブラジルの独占禁止法に違反しない自動車メーカーと部品サプライヤーの協力が重要とPablo Di Si社長は説明している。

今後は中国からの輸入部品を依存から脱却するために、自動車部品の現地調達に拍車がかかるが、大半の自動車部品メーカーは危機時の運転資金に問題を抱えているために、“部品サプライヤー強化プログラム”に必要性をBright Consulting社のPaulo Cardamone社長は示唆している。

「我々は4月、5月並びに6月は自動車生産が不透明で乗り切ることに全力を注がななければならない。なぜなら自動車メーカーは収益は全くないにも拘らず、固定支出は非常に大きい」。「大半のメーカーの今後3か月から4か月間の収入なしの支出だけでは、3年から4年分の投資計画に相当する運転資金の損失に等しい」とPablo Di Si社長は説明している。

Volkswagen社は5月からの自動車生産再開を予定しているが、3勤務交代体制ではなく1勤務体制での自動車生産の再開に期待している。Volkswagen社は労働組合と時短勤務並びにレイオフの柔軟な勤務体制採用で交渉している。(2020年4月16日付けエスタード紙サイトから抜粋)

https://camaradojapao.org.br/jp/?p=47103