日産が新規投資計画を撤回し製造ラインの停止措置を5月20日まで延長(2020年4月17日付けバロール紙)

日産ブラジルのマルコ・シルバ社長は3月第2週、ブラジルを対象にした新たな投資計画の最終調整のために訪日した。数日後にこの計画の発表を予定していたが、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大を受け、計画の即時変更を余儀なくされた。この3月第2週の時点でブラジルの感染者数は100人に達し、リオデジャネイロ州とサンパウロ州では学校の休校とイベントの禁止を両州政府が発表している。

シルバ社長は当時、帰国に先立ち社内にすべての部門の代表者が参画する危機対策委員会を設置した。設置以降、危機対策委員会は連日のように会議を行いパンデミックが同社のブラジル国内事業に与える影響を最小化すべく対策を策定してきた。

危機対策委員会が打ち出した最新の提案は、集団休暇の終了直後の4月22日に、製造に携わる労働者と雇用契約を1か月間停止することだった。この場合、3月25日から稼働を停止している同社のレゼンデ工場の製造ラインの再稼働は、5月21日になる。

リオデジャネイロ州南部金属労組まとめ役となり4月16日にオンラインで表決を実施した結果、製造に携わる労働者らは日産の提案を受け入れた。この期間、給与額の少なくとも75%が保証される。また社長を含む管理職も、労働時間と給与を20%削減することで合意した。なお、日産の従業員数は2,500人である。(2020年4月17日付けバロール紙)

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