新型コロナウイルスパンデミック危機で一般家庭の水道料金の支払い遅延が上昇傾向を示しており、特に先週から上下水道サービス会社の収入を圧迫している。民間上下水道サービス企業のへ員延滞率は5.0%であったが、パンデミック危機後は25%に急上昇、一方上下水道サービス公社の平均延滞率は30%に達している。先週までの15日間の平均延滞率は21%であった。
今年4月の水道料金支払いの平均延滞率は、コロナウイルスによる一般消費者の失業増加や収入減少の影響で、通常の5倍に相当する20前後に上昇するとミナス州水道公社(Copasa)のCarlos Eduardo Tavares de Castro総裁は指摘している。
ミナス州水道公社(Copasa)は、上下水道サービスを維持するためにサプライヤーと支払い先送りで交渉している。今年の投資総額は前年比31%増加の8億1,600万レアルを予定しているが、延滞率が予想を大幅に上回れば投資計画の見直しを余儀なくされる可能性がある。
民間上下水道サービス提供のIguá Saneamento 社はアラゴアス州、マット・グロッソ州、サンパウロ州、パラナ州並びにサンタ・カタリーナ州でサービス提供を予定しているが、社債発行プロセスの中止を余儀なくされている。
ブラジル国内の上下水道向け投資の25%を擁しているサンパウロ州基礎衛生公社(Sabesp)の2020年の投資予算は38億レアル。「新型コロナウイルスパンデミックによる減収に対峙に備えている。水不足危機時は売上が20%減少した。またドル高の為替時にも債務の再交渉する必要がなかった」とRui de Britto Álvares Affonso取締役は説明している。
サンパウロ州衛生エネルギー庁(Arsesp)は、サンパウロ州基礎衛生公社(Sabesp)に対して2.5%の水道料金値上げを審議したが、パンデミック終焉迄、水道料金値上の先送りを決定している。
パラナ州水道公社(Sanepar)では、今年の12億レアルの投資計画の変更予定はない。投資は都市部の100%の水道サービスと現在74.2%の普及率に留まっているパラナ州内345市並びにサンタ・カタリーナ州ポルト・ウオン市への下水サービス拡大を予定している。
ミナス州水道公社(Copasa)では、新型コロナウイルス感染拡大問題にも拘らず、州内及び他州への新しいプロジェクト投資を予定しているが、新規制の分析待ちとなっている。(2020年4月22日付けエスタード紙サイトより抜粋)