アルゼンチンのメルコスール加盟国として自由貿易協定交渉からの離脱決定は、ブラジルにとって将来の自由貿易協定締結で“災い転じて福となる”可能性があるとブロードキャストの匿名希望の専門家が分析している。
ブラジルはメルコスール加盟国の中でも他のブロックや国との自由貿易交渉で最も柔軟性に富んだ関税や割当をメスコスール加盟国に求めている。
アルゼンチンのメルコスールの離脱は、もっと柔軟な自由貿易協定締結に結びつく。メルコスール加盟国はそれぞれ交渉相手国と別々の連立を形成することができる。言い換えれば“メルコスールのアラカルト”
アルゼンチンのメルコスール離脱は、メルコスールとの「技術的停止」期間から将来の再加入条件などを正式に決めておく必要がある。アルゼンチンは既に交渉済みの条件を受け入れるか、それとも参加を見合わせるかを選択する必要がある。
アルゼンチンは、昨年ヨーロッパ連合並びにスイス、ノルウエー、アイスランド並びにリヒテンシュタインで構成される欧州自由貿易連合(EFTA)との自由貿易協定で合意に達したことへのコミットメントを維持した点がポジティブに挙げられる。合意承認はそれぞれの加盟国の国会での承認が必要。
EUとの合意の経済的部分が発効すると、関税同盟として機能するメルコスールが実施する共通対外関税(TEC)に影響、他のブロックとの交渉におけるブラジルの利点になるとオブザーバーは評価している。もしアルゼンチン政府がTEC引き下げ自体に反対する場合、ブラジル政府は当初、メルコスールからの脱退を選択肢の1つとして検討していた経緯があった。
アルゼンチンは、カナダ、シンガポール、韓国、レバノン、メキシコ、日本、ベトナム、米国との継続的な協議から離脱する。アルゼンチンの離脱は、これらの国との自由貿易交渉はブラジルにとって加速する要因となる。。(2020年4月26日付けエスタード紙サイトから抜粋)