パンデミック危機にも拘らず、サンタンデール銀行の第1四半期の純益は10.5%増加(2020年4月28日付けエスタード紙サイト)

28日のブラジルサンタンデール銀行の決算発表によると、2020年第1四半期の純益は、前年同期比10.5%増加の38億5,300万レアルを記録、また前四半期比では3.4%増加している。

同銀行は新型コロナウイル感染拡大防止のために、困窮しているセクター向けに6億レアル以上を支援している。「不確かなマクロ経済にも拘らず、過去数年間の資本強化と流動性確保を積極的に行っている」と銀行側は説明している。

新型コロナウイル危機の間の個人並びに法人向けクレジット総額は前四半期比7.1%増加の4,633億9,300万レアル、前年同期比では19.8%と二桁台の伸び率を記録している。

今年3月末のブラジルサンタンデール銀行の資産総額は、前四半期比16.7%増加の1兆レアルに達して過去最高を記録、前年同期比では24.5%増加している。また今年第1四半期の純資産総額は、前四半期比2.7%増加の699億9,200万レアル、前年同期比では24.5%増加。

今年3月からの新型コロナウイル感染拡大にもかかわらず、同銀行の今年第1四半期の純資産に対する前四半期比の利益率は、22.3%と前四半期の21.3%から1.0%上昇、前年同期の利益率は21.1%であった。

今年第1四半期のブラジルサンタンデール銀行の世界のサンタンデール銀行グループに占める純益比率は29.0%、昨年の26.0%がら3.0%増加しているが、2018年は28.0%を占めていた。

「ブラジル支店は4~5年前に比べて非常に強固となっている。ブラジルの経済指標が悪化ひているにもかかわらず、今後も継続して良い結果が得られる」とスペインに本拠を置くサンタンデールグループのJosé António Álvarez会長は強調している。

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