今年4月のクレジット金利は減少にも拘らず、延滞率は上昇(2020年5月28日付けヴァロール紙)

中銀の発表によると、2020年4月の金融システムにおけるクレジット部門の平均延滞率は前月の3.2%から0.1ポイント上昇の3.3%を記録、昨年4月の延滞率は3.0%であった。今年4月の法人向けクレジットの平均延滞率は、前月の2.1%から0.2ポイント上昇の2.3%。個人向けクレジットの平均延滞率は前月の3.9%から4.0%と0.1ポイント上昇している。

4月の貸先や金利に制限のない自由クレジットの平均延滞率は前月の3.8%から4.0%に上昇、個人向け自由クレジットは5.2%から5.4%、法人向け自由クレジットの平均延滞率は前月の2.3%から2.4%とそれぞれ上昇している。貸先や金利枠に制限のあるプロジェクト向けクレジットは2.2%から2.3%に上昇している。

中銀によると、今年4月のクレジット部門の平均年利は前月の22.7%から21.5%に減少、4月の過去12か月間の平均年利は、政策誘導金利Selicの引下げに伴って3.5%と大幅に減少している。また4月の法人向けクレジットの平均金利は前月の13.7%から13.0%に減少、また個人向けクレジットの平均金利は前月28.4%から27.2%に減少している。

4月の自由クレジットの平均年利は前月の33.3%から31.3%、そのうち個人向けクレジットの平均年利は46.2%から44.5%、法人向けクレジットの平均年利は16.6%から15.8%とそれぞれ減少している。

28日の中銀発表によると2,020年4月の銀行システムのクレジット残高はGDP比49.2%の3兆5,870億レアルと前月のGDP比48.9%よりもわずかに増加、昨年4月のクレジット残高はGDP比46.9%であった。

今年4月の自由クレジット残高は前月比0.5%減少の2兆1,000億レアルに留まったが、貸付及び金利制限付きクレジット残高は0.8%増加の1兆4,870億レアルであった。

一般消費向けクレジット残高は前月比0.9%減少の2兆320億レアル、過去12か月間では9.7%と大幅増加、企業向けクレジットは1.2%増加の1兆5,550億レアル、過去12か月間では9.5%増加している。

今年4月の銀行システムの新規クレジットは前月比25.5%減少、1日当たりの新規クレジットは16.6%減少。また4月の法人向け新規クレジットは31%減少の1,549億レアル。一般消費者向け新規クレジットは18.2%減少の1,407億レアルに留まっている。

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