電力エネルギー調査公社(EPE)の発表によると、2020年4月の電力エネルギー消費量は、COVID-19パンデミックの影響を受けて前月比マイナス6.6%相当の3万7,116ギガワット(GWh)に留まった。とくに商業部門の電力エネルギー消費量はマイナス17.9%、鉱工業部門はマイナス12.4%と二桁台の大幅な減少をきたしている。
一方今年4月の一般家庭の電力エネルギー消費は、今年3月中旬から開始された各州政府の外出自粛要請で、今年4月の家庭内での電力エネルギー消費量は6.0%増加を記録している。
COVID-19パンデミック危機が顕著になった3月下半期から開始された各地方政府による外出自粛令並びに必需品以外の営業自粛要請で、一般消費部門、サービス部門や工業部門が家滅的な影響を受けて、今年第1四半期のGDP伸び率はマイナス1.5%、2015年第2四半期のGDP伸び率マイナス2.1%以降では最大の落込みを記録している。
今年4月の地域別の電力エネルギー消費比較では、ブラジル国内の全ての地域で電力エネルギー消費は減少したが、特に北東部地域の電力エネルギー消費はマイナス21.7%、南東部地域はマイナス19.3%を記録している。
また鉱工業部門のべ紋別電力エネルギー消費では、自動車工業会部門はマイナス47.3%、繊維工業部門はマイナス28.5%、機械・装置部門を除く金属部門はマイナス24.9%を記録していた。