ブロードキャストに依頼によるジェツリオ・ヴァルガス財団(FGV)の調査によると、今年4月の労働市場における解雇数は記録を更新したにも拘らず、6月~8月の3か月間の従業員の解雇数は更に増加すると予想されている。
衣類やアクセサリー業界の80%以上の企業経営者は、今後3か月間に従業員の削減を予定しており、また60%以上の繊維業界の企業経営者は5月に短期間での雇用調整を考慮していると5月のジェツリオ・ヴァルガス財団ブラジル経済研究所(Ibre/FGV)の調査で判明している。
製造業部門だけでなく、サービス業部門、建設業部門、自動車や自動車パーツ関連小売業部門なども短期的な売上改善が見込まないために、雇用よりも解雇の増加が見込まれている。
企業経営者対象の調査によると、調査対象の33.1%の企業経営者は今後数か月間に従業員枠の縮小を余儀なくされている。従業員の増員はパンデミック終焉と連邦政府の救済政策次第とIbre/FGVのCapelo Júnior氏は説明している。
今後3か月間の業種別雇用並びに解雇調査によると、繊維工業部門では雇用予定1,100人に対して、解雇予定は8万1,300人、解雇数が雇用数を8万200人上回ると予想されている。
前期同様にプラスティック部門は1,200人、6万6,800人、解雇数が雇用数を6万5,600人上回る。化学工業部門200人、5万6,300人、マイナス5万6,100人、建設業仕上げ作業部門1万500人、6万3,800人、マイナス5万3,300人。
道路輸送サービス部門の雇用は4,900人、解雇は5万300人、解雇数が雇用数を4万5,400人上回ると予想、建設道路工事部門1,700人、4万7,000人、マイナス4万5,300人、管理・補完サービス部門6,600人、4万9,300人、マイナス4万2,700人、建設非住宅部門4,600人、4万5,800人、マイナス4万1,200人、フードサービス部門の雇用は7,100人、解雇は4万7,700人、解雇数が雇用数を4万600人上回ると予想されている。
就労・失業者管理センター(Caged)の調査によると、今年初め4か月間の労働手帳に記載される正規雇用は80万人減少していると全国商業財・サービス・観光・商業連合(CNC)エコノミストのFabio Bentes氏は説明している。
今年のブラジルのGDP伸び率がマイナス6.0%に留まれば250万人の正規雇用は失われると予想。5月から12月にかけて170万人以上が失業するとFabio Bentes氏は指摘している。今年は医薬品業界並びにスーパーマーケット業界のみの雇用増加が予想されている。