今年5月の失業保険申請は53%増加の96万件(2020年6月9日付けエスタード紙)

2020年5月の失業保険申請件数は、新型コロナウイルスのパンデミック危機による経済危機の影響を受けて、前年同月比53.0%増加の96万258件に達している。また今年5月の失業保険申請件数は、前月比28.3%増加している。

特に5月の失業保険申請件数では、サービス部門の失業保険申請件数は、ホテル、観光、旅行、レストランなどのサービス業部門の失業者増加に伴って全体の42%に達しており、また今年初め5か月間の累計の失業保険申請件数は320万件に達している。

今年初め5か月間の失業保険申請件数は、前年同期比12.4%増加の329万7,000件に達している。今年5月の失業保険申請件数の内訳では、サービス業部門が42.0%、商業部門25.8%、鉱工業部門20.5%、建設業部門8.2%、農畜産部門は3.4%を占めている。5月の州別の失業保険申請件数では、サンパウロ州は28万1,360件、ミナス州10万3,329件、リオ州は8万2,584件であった。

5月の失業保険申請件数のうち男性が58.7%、女性は41.3%、また年齢別では30歳~39歳は全体の32.3%、教育レベル別では、失業保険申請件数の61.4%は高卒が占めていた。

今年4月末のブラジル雇用システム(Sine) の再開で、失業保険申請で列を作る必要がなくなった。今年初め5か月間の失業保険申請の50%はインターネット経由の申請となっているが、昨年のインターネット経由による申請は僅か1.5%に留まっていた。

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