2019/20年度の穀物生産は初めて2億5,000万トン突破で記録更新予想(2020年6月10日付けヴァロール紙)

国家配給公社(Conab)の6月の今年の穀物生産予想によると、2019/2020年度の穀物生産は5月予想並みの前年度比3.5%増加の2億5,050万トンで、はじめて2億5,000万トンを突破すると予想されている。

2019/2020年度の穀物生産向け耕作面積は、前年度比3.6%増加の6,560万ヘクタールに増加する一方で、1ヘクタール当たりの穀物生産は、前年度比0.1%減少の3,822キログラムが予想されている。

またブラジル地理統計院(IBGE)の6月の予想は、5月の予想を0.5%下回るが、前年度比1.8%増加の2億4,590万トンと国家配給公社(Conab)の予想の2億5,050万トンよりも500万トン近く下回っている。

国家配給公社(Conab)の5月と6月の今年の穀物生産予想で最も茣蓙が生じた要因として、6月のトウモロコシの冬季の第二期作(サフリーニャ)が5月予想よりも170万トン少ない7,420万トンに留まると予想されたが、前年度よりも1.4%増加の記録更新が予想されている。

6月の今年のトウモロコシ生産は、バイア州、セルジッペ州、アラゴアス州、ペルナンブーコ州並びにロウライマ州の第三期作を合わせると5月の予想を0.9%上回る約1億1,000万トンに達すると予想されている。

また2019/20年度のトウモロコシ輸出は、前年度比16.0%減少の3,450万トンに留まる一方で、国内消費は4.0%増加の6,850万トンが見込まれている。

6月予想の2019/20年度の米の生産は111万2,600トンで前年度比6.5%増加、コメの輸出は10%増加の150万トン、小麦生産は前年度比10.4%の二桁増加の570万トンの大幅増加が予想されている。

前期同様にブラジルの穀物生産を牽引する6月予想の2019/20年度の大豆生産は1億2,040万トンと昨年の1億1,530万トンを500万トン上回ると予想されているが、南大河州の旱魃による減産がなければ更なる増産が可能となっていた。

ブラジル地理統計院(IBGE)は6月の予想で、2019/20年度の大豆生産は、南大河州の悪天候の影響で、同州の生産は前年度比39.3%減少予想で、前月比1.4%減少の1億1,940万トンに下方修正したにも拘らず、前年比では5.2%増加を予想している。

レアル通貨に対するドル高の為替並びに大豆の海外での需要増加に伴う好調に推移している国際コモディティ価格が牽引して、9月から開始される大豆の作付面積増加で来年度の大豆生産は記録更新すると予想されている。

2018/2019年度の穀物生産は2億4,206万トン、6月の2019/2020年度の穀物生産予想は2億5,054万トン、前期同様にそのうち棉生産は277万9,000トン、288万6,000トンに増加予想、コメ生産は104万4,500トン、111万2,600トンに増加予想。

前期同様にフェジョン豆は301万7,000トン、307万4,000トンに増加予想、トウモロコシは1億トン、1億99万トンに増加予想、大豆は1億1,503万トン、1億2,042万トンに増加予想、小麦は515万トン、569万トンに増加予想、その他の穀物生産は559万トン、634万トンに増加予想となっている。

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