上院独立税制監査院(IFI)の試算によると、2020年の失業率は、新型コロナウイルスのパンデミック危機の影響で14.2%に達すると予想、ブラジル地理統計院(IBGE)の全国家庭サンプル調査(Pnad)による昨年の失業率11.9%を大幅に上回ると予想されている。
しかし経済活動再開後に新型コロナウイルスの第2波発生で、再び集団感染拡大などが発生すれば、今年の失業率は15.3%に達する最も悲観的な数字も弾き出されている。
パンデミック危機の影響で、商業、サービス業や製造業など必需品関連以外の殆どの産業部門が壊滅的な影響を受けており、外出自粛要請で就職活動を諦めている労働人口が多いために、今年の失業率は14.2%に留まる可能性が強い。
また上院独立税制監査院(IFI)の試算によると、2020年の労働人口は前年比4.8%減少予想、平均給与は前年比6.5%の大幅な減少が予想されている。