今年4月のサービス部門はパンデミック危機の影響で、前月比では二桁減少のマイナス11.7%を記録(2020年6月17日付けエスタード紙)

4月の鉱工業部門生産が前月比マイナス18.8%と過去18年間で最悪を記録、また小売販売量も前月比マイナス16.8%と2001年1月から統計を取り始めて過去最悪の落込み幅を記録していた。

17日のブラジル地理統計院(IBGE)の月間サービス提供調査(PMS)の発表によると、2020年4月のサービス部門提供量は、前月比マイナス11.7%と二桁台の記録的な下落となっている。

今年3月のサービス部門は、下旬の10日間にCOVID-19パンデミック危機で外出自粛や必需品以外の営業自粛の影響を受けたが、今年4月は、30日間に亘ってパンデミック危機の影響をもろに受けていた経緯があった。

4月のサービス部門で最も影響を受けたセクターとして、輸送・輸送補助サービス・郵便サービスセクターのうちで航空輸送セクターがマイナス73.8%、陸上輸送セクターはマイナス20.6%が牽引して前月比マイナス17.8%を記録している。

また前期同様に一般家庭向けサービスセクターはマイナス44.1%、特に宿泊・食事サービスセクターはマイナス46.5%、その他の家庭向けサービスセクターはマイナス33.3%であった。

前期同様に教育・研究機関などの公共サービスセクターはマイナス8.6%、情報・通信サービスセクターはマイナス3.6%、その他のサービスセクターはマイナス7.4%であった。

COVID-19パンデミック危機の影響を受けた今年3月並びに4月の2か月間のサービス部門提供料はマイナス17.9%を記録、一般家庭向けサービスセクターはマイナス61.6%、輸送部門はマイナス24.9%、そのうち航空輸送セクターがマイナス80.9%、陸上輸送セクターはマイナス28.9%を記録している。

前期同様に観光セクターの3月~4月の2か月間はマイナス68.1%、そのうち3月はマイナス30.0%、4月は54.5%を記録。2月の観光セクターは、サービス部門全体の13.0%を占めていたが、4月は4.86%まで縮小しているとIBGEのRodrigo Loboマネージャーは指摘している。

今年4月のサービス部門のオペレーション稼働率は、過去最高であった2014年11月よりも27.0%減少、また一般小売部門販売量もピーク時の2014年10月よりも22.7%減少、鉱工業部門は2011年5月のピーク時よりも38.3%減少している。

製造業部門の企業経営者に対する景況感調査並びに高速道路のトラック輸送量調査などから5月のサービス部門は、4月よりも改善された数字になるとRodrigo Loboマネージャーは予想している。

2020年4月のサービス部門提供量は前月比マイナス11.7%、インフレ指数を考慮しないサービス売上はマイナス12.9%、前期同様に前年同月比マイナス17.2%、マイナス16.9%、今年初め4か月間はマイナス4.5%、マイナス2.7%、4月の過去12か月間はマイナス0.6%、2.3%増加を記録している。

今年4月の州別サービス部門提供量比較では、調査対象の27州のうちマット・グロッソ州を除く26州で前月比でマイナスを記録、特にサンパウロ州はマイナス11.6%、リオ州マイナス12.7%と宿泊サービス並びに食品サービス部門のマイナスが響いた。

またミナス州はマイナス11.0%、南大河州マナイス15.2%、バイア州マイナス21.0%、パラナ州マイナス11.1%を記録。今年初め4か月間のサービス部門提供量では、調査対象の27州のうち25州でマイナスを記録、ローライマ州は2.5%増加、アマゾナス州は0.7%増加した一方で、バイア州はマイナス12.3%、南大河州マイナス10.9%、サンパウロ州マイナス3.5%、ミナス州マイナス5.2%、リオ州はマイナス2.4%を記録している。

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