連邦政府は、COVID-19パンデミック危機の臨時対応策として予算総額4,041億8,000万レアルの43.4%に相当する1,756億4,000万レアルを既に支出していると経済省の統計から判明している。
COVID-19パンデミック危機対応に追われている保健省を中心に各省庁には、省庁割当の予算総額498億7,000万レアルの26.4%に相当する1,317億レアルがすでに支出されていると上院独立税制監査院(IFI)では試算している。
非正規雇用者、シングルマザーなどの女性の世帯主、個人・零細企業主、貧困層向け生活扶助の家族手当(ボルサ・ファミリア)並びに社会保障院(INSS)の審査待ちの勤労不可能な高齢者や障害者に対する最低賃金額を支給する継続扶助(Benefício de Prestação Continuada–BPC)申請者の救済目的で支払われる緊急補助金政策(auxílio emergencial)の予算総額の62.6%は既に支出されている。また電力エネルギー開発会計(CDE)向け9億レアルは既に100%支出されている。
民間企業従業員の雇用確保のためのサラリー支払い向けファイナンスに対する予算340億レアルのうち170億レアルの支出は許可されているが、クレジット枠は国会で調整されているために第1回支払いは完全には活用されていない。
雇用並びに所得メンテナンス向け緊急ベネフィット(BEm)の予算総額516億4,000万レアルのうち既に111億2,000万レアルは既に支出されており、経済省では緊急ベネフィット向け支出は計画通りに進んでおり、予算が余ることはないと説明している。
雇用維持のための救済措置である大統領暫定令のMP935号(Crédito Extraordinário – Benefício Emergencial de Manutenção do Emprego e da Renda)の延長は、パウロ・ゲーデス経済相がサインを出していたが、MP935号プログラムの延長に国会で承認されている。
また地方政府(州政府・市)及びブラジリア連邦直轄地むけファイナンス補助向け予算総額761億9,000万レアルは承認済みであリ、連邦政府は既に216億4,000万レアルを支出しており、残りはマンスエットプランと呼ばれる3分割払いを加えた4分割払いの600億レアルとなっている。