ブラジル石油監督庁(ANP)の発表によると、2019年のブラジルの1日当たりの石油生産量は、前年比7.4%増加の287万7,000バレルに達して世界トップ10を維持した。
ラテンアメリカ地域に於けるブラジルの石油生産量は、石油生産設備向け投資が等閑になっているヴェネズエラ並びにメキシコの石油生産量の減少の一方で、2016年から4年間連続で首位を維持している。
2019年度の世界の石油生産量ランキングでは、シェールガス生産が拡大を継続している米国の昨年の1日当たりの石油生産は1,700万バレルと首位を堅持している。米国に次いで2位はサウジアラビアの1,180万バレル、3位はロシアの1,150万バレル、シェールオイルが大半を占めるカナダは560万バレル、イラクは470万バレルで5位となっている。
イラクに次いで6位はアラブ首長国連邦の390万バレル、中国380万バレル、イラン350万バレル、クエート290万バレル、ブラジルは288万バレルで10位となっている。
2019年6月に発表された「Statistical Review of World Energy 2019」による2018年の世界の原油確認埋蔵量では、技術的困難並びに生産コストが高い重質油が多くを占めるヴェネズエラは3,032億バレルで世界の17.5%を占めてトップ、2位はサウジアラビア2,662億バレル、カナダ1,689億バレル、イラン1,572億バレル、イラク1,448億バレル、ロシア1,062億バレル、クエート1,015億バレル、アラブ首長国連邦978億バレル、米国は500億バレルで9位、リビア484億バレルで10位となっている。
11位にはナイジェリアの375億バレル、カザフスタン300億バレル、中国252億バレル、カタールは257億バレルで14位、ブラジルの原油埋蔵量は127億バレルで世界では15位にランクされている。